『Vol.17』夢がMORI MORIのはずが・・・

どうも、どうも、『芸能界研究所』のぺ所長です。

近頃、SNSやネットのニュースなどを見てると、僕の若き時代のビッグスターとも言える巨匠の方々の死去が目立ってきていますね。まぁ時の流れに勝てる人間はいないと言えましょうか。明らかに『ひとつの時代』が終わろうとしているのを肌で感じて、ちょっぴり寂しくなりました。が、ここでは意地を張ってでも元気よく参りたいと思います。

ジャニーズ騒動で感じたこと

いやいや。韓国でも連日ネットのメディアを中心で大きく報道されている『SMAP騒動』。たぶん日本内のマスコミにとってはタブー中のタブーであろうジャニーズ関連のよろしくない記事があれだけ溢れ出していることなので深刻な実態なのは定かなようですね。

僕も日本のメディアの記事に一通り目を通しましたが、まさかジャニーズという会社が韓国の財閥企業のような親族経営の仕組みを持っていたとは。さらに、あれだけ年配の方々が全権を握っていることさえも(まぁ下には若いスタッフが沢山いることでしょうが)知りませんでした。

あの生放送の映像もYoutubeで拝見しましたよ。真ん中の方以外はみんな顔色がめちゃくちゃ悪くて今にも倒れそうな様子。まるで10分前に楽屋で覚えたかのようなたどたどしいセリフ。そこには華やかなスターの道を歩んできたメンバーたちの姿は一切なかったのです。

どうやら、ことの発端は事務所のお偉い方二人による派閥争いのようですが、「何であの5人が謝ってるんだろう」と疑問を抱えてしまったのは僕だけではないでしょう。なんていうか、どう考えても主客が転倒したとしか言えようがない不思議なシチュエーションでした。

さらに、そんな痛々しいアイドルの姿を生放送で流したテレビ局。まぁ超人気番組の存続にかかわる重大なことではあるものの、それほどメリットはなかったと思えますね。逆にSMAPと長年一緒にやってきた番組のスタッフたちも辛い想いをしたことでしょう。

それでは、この一連の騒動による勝者は一体誰だったのか? なんかですね。ひとりのオヤジのために1億人のみんなが損してしまったのではないのかなぁ、と。

「注:あっ、あくまでも僕個人の見解でございます」。

『SMAP』は我々のモノ

僕がはじめて『SMAP』を知ったのは、日本に住んでいた頃に某テレビ局で放送していた『夢がMORI MORI』という番組がきっかけです。おそらくアイドルとバラエティ番組を合体させた初の試み(違ったらごめんなさいね)だったのではないかと。そしてその後の日本のテレビ番組の展開を大きく変化させた『ジャニーズの神業』とも言えるのでしょう。

そのジャニーズ側のお偉い方々の功績は認めますが、これまた日本のバラエティ番組の制作ノウハウとファンの声援があったからこそ、やり遂げた業績ではないのでしょうか。

僕は、日本と韓国における『誰も近接できない頂点を極めたアイドルグループ』って普通の人間ではなく、ある種の『有機体』だと思うんですよ。まるでその国と社会の『期待と愛着』を食って生きる特別な人種と言いましょうかね。つまり、彼らの存在は事務所のモノでも、テレビ局のモノでもなく、『我々のモノ』なんです。

「だからこそ、他意によって彼らが傷つけられるような姿は見たくない」。

あのお偉い方々。数々の苦難を乗り越えて『ひとつの時代』を築いてきた人間らしく、懐の深さで若い世代が伸び伸びと活動できるようにただ見守って欲しいモノです。

個人の欲を捨てて彼らに『夢がMORI MORI』の時代をプレゼントせよ。

権力が支配する時代遅れの世の中は見たくないのじゃ〜!

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マッコリマン
tomodachinguのソウル本部長です。
主に企画をしたり、取材をしたり、文を書きます。
「韓国のこんなことが知りたい」という方はメール下さい。