『Vol.21』韓国vs日本〜時間に対する感覚編〜

〇〇研究所

どーも、どーも、『日韓比較研究所』のぺ所長です。

今週は人生初で同じ日に『旧正月と誕生日』が重なる不思議な体験をしました。だからと言って、別に何かをした訳でもなく、ただ単に何も考えずゆっくり脳みそを休ませた一週間でした…という近況報告から元気よく参りたいと思います。

これ、『韓国女子vs日本女子』以前この連載で書いた記事ですが、更新後に多くの方々から似たようなネタをもっと書いて欲しいという要請をSNSやメールを通してかなり頂きました。で、今後は我が研究所の永遠のテーマでもある『日韓の違い』の研究に比重を増して行こうと考えておりますので、お時間のある方はぜひお付き合い頂きたいです。

身近にある日韓の違い

さて、今回のコラム。

連休の間にこの『日韓の違い』についてじっくり考えてみたら、様々なことが頭をよよぎった中、両国の『時間に対する認識の差』が確実に存在することに気づいた次第です。

「それでは時間と密接な関係があるのってなんだろうか?」と自問したところ、真っ先に頭に浮かんだのが『交通手段』。韓国も日本も地下鉄やバスなどの公共交通手段が他国より発達しているので、まぁ良い比較例になるのではないかと。

韓国・ソウルの『地下鉄2号線』。東京の山手線のような役割を果たしており韓国内で最も利用客数が多い路線でもあるます。

その地下鉄2号線が完全開通されたのが約30年前である1984年のこと。僕も『合井駅』の近くに住んでいるので小さい頃から頻繁に利用しているのですが、30余年前から今まで駅内で時刻表らしきモノを見たこともなければ、求めたことだってありません(始発と終電の時間だけは書いてある)。

おそらく僕を含めた2号線の利用者にとって地下鉄というのは。駅で切符を買ってホームに行って待ってれば、まぁ10分以内には必ずやってくるモノだと認識しているだけで、何時何分に到着するのかはそれほど興味がないのです。

これはバスの場合も一緒で、時刻表が出されてあるバス停はソウル市内で見たことがない。まぁラッシュアワーの時間帯には渋滞地獄になっちゃうソウルの交通事情を踏まえると当たり前のことかも。

参考:わりと新しくできた地下鉄7号線〜9号線の駅には時刻表が設置されている。なお最近はスマホのアプリを使ってリアルタイムの到着情報がみれるようになったがそもそも時刻表のアプリはない。

一方、日本の場合は?

どの電車の駅にも、バス停にも、始発から終電まで何時何分に電車とバスが到着するのかきっしりと書かれた時刻表が必ず設置してありますね。多分サービスする側も利用者に対する義務として捉えており、時刻表の通りに間に合わせる為の社員教育を徹底的に実施していることだと思えます。

それに出勤時間帯に何かしらの事故などで電車の到着が大幅に遅れたりすると駅員が改札口の前で理由書のような紙を利用客に配っている姿を日本に住み着いた頃に何度も見かけたことがあります。

これって日本人の方は何とも思わないかも知れませんが、異国で生まれ育った僕としては「そこまでするっか」と感心するかつ、ぞくっとさせられた体験でもありましたよ。もし将来日本で就職した場合、遅刻でもしたら大変なことになるんだろうなぁって(笑)。

そして、ついこの間、ネットのニュースで日本の航空会社『JAL』の定時着陸率が世界一をマークしたと載っていたを見て、「そりゃ〜そうだろう」と思わず頷いてしまった僕でもあります。

その反面、韓国の『KTX』。日本の新幹線に比べると圧倒的に本数が少ないにもかかわらず出発時間が遅れることがしばしばあるのですよ。まぁ利用する人も5分〜10分の遅延はなんとも思わないのが一般的なので、日本人と韓国人の時間に対する捉え方に結構ズレがあることは間違いないようです。

一般の職場で発見できる日韓の違い

その他を例に挙げるとしたら、何と言っても『タイムカード』

僕も留学時代に日本でバイトをしていたので分かりますが、どのお店にもタイムカードがありましたね。まぁ一般の企業にも必ず一台は置いてあったのでしょう。

でも、これ、韓国では見たことすらありません。

どの企業も出勤時間は決まっているのに、退勤時間はあってないようなモノなのが韓国のサラリーマンの現状。残業手当なんぞ、『サムスン電子』か『現代自動車』の工場みたいに労働組合がうるさい大企業でない限り皆無だと言っても過言ではない。

あと、韓国でバイトをした経験のある日本人の留学生なら分かると思いますが、全国のどのお店にもタイムカードなんて過去になかったし、今も存在しない。もし残業をした場合には口頭で確認し合うのが普通なのです。あ、たまに店主が忘れちゃう可能性だってあるので、自分でしっかりメモをとった方がいいかもです(笑)。

こうやって比較してみたら、結果的には韓国より日本の方が時間に関するシステムをはっきりと整えているかのように見えますね。まぁどっちがいいか悪いかは置いといて、日韓両国の違いの一つとして参考にして頂ければ幸いです。

「時は金なり・시간은 돈이다」

↑くれぐれも大切な時間を有効に使いましょう。

それではおやすみなさい〜

〇〇研究所

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マッコリマン
tomodachinguのソウル本部長です。
主に企画をしたり、取材をしたり、文を書きます。
「韓国のこんなことが知りたい」という方はメール下さい。