『Vol.28』韓国夜遊びの最高峰に迫ってみよ〜

〇〇研究所

どーも、どーも、『韓国夜遊び研究所』のペ所長です。

あのー近年は極めて模範的な中年生活を送っている僕ですが、一時は夜遊びの達人の境地に到達したということで『ペプロ』と呼ばれる時期がありました。そしてその頃「好きな女性のタイプは?」と聞かれたら、迷いなく「知らない女」と図々しく答えていた覚えが微かにあるのです(笑)。

で、今回の研究所。

韓国一遊びまくっていた30代の『ペプロ』の嗜好にぴったしの場所があったのだが、その名は『성인나이트클럽・成人ナイトクラブ』。まぁ日本語では『ナンパディスコ』とでも言えるその謎の場所で過ごした一晩を再現してみせるのでぜひ最後までお付き合い頂きたい。

約10年前のとある土曜日

PM 21:00

もはや、ホンデのダンスクラブの年齢制限に引っかかる年頃になった『ペプロ』。親しい後輩二人を呼び出し、江南のお刺身屋さんへ向かう。

「なぜ、お刺身を?」

長いプロ生活で学んだコツから言わせて貰おう。ナイトクラブに行く前は腹八分目がちょうどいいのだ。バカみたいに焼肉など脂っこいモノをモリモリ食べていくと体が鈍くなりダンスにもナンパにも集中できなくなる恐れがある。「プロの命は自己管理!」←これは是非メモっといて欲しい。

PM 23:00

お刺身をつまみに程よくチャミスルを飲んで、いよいよ戦場へ。

「なぜ、この時間帯?」

ナイトクラブのピークタイムはAM 00:00。つまり女性客が最も多い時間帯である。これまた重要なポイントだけど、23時頃に入って徐々にエンジンをかけてからピークタイムに臨む『心構え』を持つことがとても大事。

「兄貴、いつもあざーす。昨日ご連絡頂いて、いつものルームを手配しておきました」。入口には仲良しのウェイターがすでに我々を待ち構えている。

웨이터

ナイトクラブにはだいてい上記の服装をしてるウェイターが何から何までお客の世話をしてくれる。そして胸元には必ず名札をつけているのだが、なぜか男性有名人の名前が多い。因みに写真の左の方の名前は『パク・チソン』(笑)。

あと、決して正確なデーターではないのだが、全国のナイトクラブのウェイターの名前として最も多く使われているのが『チョ・ヨンピル』。その次が『ウォン・ビン』だそうだ(爆)。

まぁそんなどうでもいい事はさて置き。

댄스플러워

上記がダンスフロアの席の模様。ステージでは決して売れっ子ではないバンドが80年〜90年代のテンポのいい歌謡曲を延々と生演奏してくれる。これは参考までに書くのだが、ダンスフロアのテーブル席はわりと手頃な料金で済ませられる利点はあるものの、余りにもうるさ過ぎてまともに会話ができない。

なので、『ペプロ』はいつも下記のようなルームを事前に予約するのだ⇩

나이트룸

大体の相場は50万ウォン前後で、ウィスキーのボトル1本にフルーツ、おまけに何本かの瓶ビールとソフトドリンクが付く(ペプロのようなVIPになると瓶ビールはいくらでも入れてくれるよ)。

それでは全ての準備が完了したところで、ウェイターの『パク・チソン』に気前よく『4万ウォンのチップ』をひっそり手渡し「今晩もよろしく頼むよ〜」と決まりのセリフを言う。

AM 24:00

仕事モードに切り替わった『パク・チソン』。やや酔いが回っている女性客の手を強引に引っ張り『ペプロのルーム』にどんどん連れてくる。

女客① 「何をしてる人ですか?」
ペプロ 「我々3人は屋台でちり紙を販売してるよ」
女客② 「きゃー受けるぅ〜。繁盛してるの?」
ペプロ 「まぁサイドビジネスでテレビの仕事を少しやってたりね」
女客③ 「わーい、面白そう〜」

…(省略)…(まぁこんなバカな会話が延々と続くのである)

注意事項:タイプでも何でもない女性が入ってきた場合には即ダンスフロアへ逃げる事をオススメする。

AM3:00

ナイトクラブでナンパをする行為というのは「春先に農民が畑に種をばら撒き、秋頃に収穫物を得られるような作業」だと言えよう。つまり、「今晩、何が何でもやってやる!」といった焦りは大禁物であり、女性との会話は丁寧かつ紳士的に行うべし。

所詮、女性客も気が合う素敵な相手を探しに来ているのである。いろんなルームに足を運び、鋭く男性客を探索しつつ、ターゲットの男性を絞っているに違いない。そして、この時間帯になるとウェイターに「あのルームのあの人が良かった」とこっそり漏らすのだろう。

約4時間、結構な人数の女性と会話を交わしややまったりしているところ。「ちり紙売り屋さん、素敵な女性は見つかったの?」と一人の女性が『ペプロ』のルームへやってくる。そしたら今度は魚を釣り上げる漁師になったつもりで確実に彼女のハートを捕えることに集中。

AM4:00

ペプロと女性はニコッと微笑み、仲良く手をつないでナイトクラブを後にする。そして二人は夜中の屋台街へ消えていくのだ。

次回は5月8日(日)更新予定

〇〇研究所

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マッコリマン
tomodachinguのソウル本部長です。
主に企画をしたり、取材をしたり、文を書きます。
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