『Vol.27』選挙公害で朝がツライ

〇〇研究所

どーも、どーも、『韓国選挙運動研究所』のぺ所長です。

「AM2:00帰宅→AM5:00就寝→PM12:00気持ち良く起床し1日がスタート」。これ、お店を出してから約3年間、僕が維持している『ルーチン』です。

しかしここ一週間、めちゃくちゃ朝がツライんですよ。普段ならヨダレを垂らしてぐっすり眠っているはずのAM8:00『とてつもない騒音』が街中に鳴り響き、どうしても目が覚めてしまう⇩

「◯◯党・記号1番◯◯◯です。私は◯◯区住民の皆様の暮らしをより豊かにするために死ぬ気で頑張る覚悟を…(省略)

僕の朝をツラくさせている主犯は選挙カーがなり立てる連呼。記号1番のヤツの選挙カーが街を何周かぐるぐる回り、やっと立ち去ったと思いきや、今度は記号2番の選挙カーが現れる。その一時間後には3番、次は4番…。

参考:『記号』は各立候補者に割り振られる番号のこと。

爆音で苦情が殺到?

下記の動画をご覧頂きたい。

今年大ヒットした映画『検事外伝』のワンシーン。イケメン俳優『カン・ドンウォン』の可愛らしい選挙ダンスに全国の女性たちが「キャーキャー」言って、思わずオシッコを漏らしてしまったと言われる名場面であります。

早朝からの騒音攻撃で寝不足となり、真っ赤に充血した目で買い出しに出かけると今度は街中が『選挙ソング&ダンス』でどんちゃん騒ぎ。これはもう『爆音』としか言いようがないのです。

「もう、勘弁してくれ〜うるさすぎて生活ができないのじゃ!

まぁこの国には僕みたいな不満を抱えている人間が何百万人もいるとの事なので、選挙管理委員会には連日苦情が殺到。果てには『選挙公害』という新語まで誕生した始末なのです。

韓国のド派手な選挙運動

たぶん日本も一緒だと思いますが、各政党の選挙運動にかかる費用ってどうせ国民から吸い取った『血税』でまかなえる。で、選挙運動期間を昔よりぐんと短くして無駄遣いをなくそうとしているとか。

例えば、今年の国会議員総選挙日は『4月13日』ですが、本格的な選挙運動が解禁になったのが『3月31日』。従って、各立候補者は二週間以内に有権者へ猛烈にアピールをせねばならないと焦りまくる。結果、「相手よりド派手に、さらにボリュームを高く、とにかく刺激的に」、と選挙運動合戦がエスカレートしてしまう。

「しかしこんなに騒ぎ立てる方法しかないのか。これはもう逆効果なのでは」と首をかしげてしまう僕です。

そんな中、センス抜群の『キャッチフレーズ』で静かに勝負をしている方がいます。

공약

「オッパ、私すぐKTXのササン駅に着くよ。駅前の小劇場で待ち合わせして演劇を見よう」と書いてある。

上記は釜山地域で立候補しているぺ・ジェジョンさん。「ササン駅周辺に大学路を造成する」のを公約の一つとして押しているんだそうです。なんでもかんでも、うるさくするより、こっちの方が1000万倍は効果があるんじゃないかと思っているのは僕だけですかねー。

ちなみに選挙シーズンになると一番儲かるのが『トロット歌手』だそうですね。それはなぜかというと、立候補者側が最も好む『選挙ソング』が大衆に馴染んでいる『トロット曲』だからです。

あの朴さんも大統領選の選挙ソングでトロット曲を使い、効果抜群だったとか👇

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マッコリマン
tomodachinguのソウル本部長です。
主に企画をしたり、取材をしたり、文を書きます。
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