バタバタのロケも終わりに近づき、最後のロケ地へ。
タレントさんの爽やかなエンディングで撮影は終了。
「お疲れ様でした」コールが響くと共に現場には笑顔が溢れる。
この後はみんなが楽しみにしている焼肉店での打ち上げが待っているのだ。
現場進行だけが仕事ではない
超売れっ子タレントさん ぺさん、打ち上げの店も美味しかったよ。
今回、ぺさんに連れて行って貰ったお店はどこも美味しくて楽しかったわ!
ぺ 恐縮です。いつか、別の現場でまたご一緒出来ればいいですね。
超売れっ子タレントさん 本当ですね。また、よろしく!ソウル、サランヘヨ〜❤️
打ち上げ後、タレントさんは夜の東大門でショッピングを満喫。
ここは後輩の女性コーディネーターが付き切りでケアをする。
コーディネーターはロケ現場の進行役だけではなく、タレントさんとスタッフさんからの要請を受けて臨機応変に対応せねばなりません。特に海外ロケに出ているスタッフさん達にとっては現地の美味しい料理を食べるのも楽しみの一つなので、ロケ後のお店選びにもかなり気を使うのです。
そして・・・
AD君 いやいや。ぺさんには助けられっぱなしで本当に申し訳ないっす。ありがとうっす。
ぺ いいえ。そんな事ある・・いや・・ないよ。ハハハ。○○君もよく頑張ったね。
AD君 ところで・・野郎達が夜遊びに出たいと言ってるんですが、どっかいいとこありますか?
ぺ うむ・・色々あるけどね。こういうとこ・・・ああいうとこ・・・マニアックなとこ・・・(省略)
夜遊びの付き合いが終わり家に帰ると大体深夜の3〜4時になります。
次の日は空港へ移動する間に何ヶ所かでソウルの実景撮りを行います。
南山に登ってソウルの俯瞰、南大門市場の人混み、漢江越しの街の風景を撮影したり。
そして、夕方辺りに金浦空港に到着してスタッフ全員と別れの握手を交わす。
最も癒される瞬間
スタッフさん達を見送った後、事務所へ移動する間に日が暮れ掛かります。
一本のロケの仕事を終えて、ソウル市内へ戻る車の中から眺める漢江の景色は何十回見ても素晴らしいのです。この10分余りのときが自分にとっては生活の中で最も癒される瞬間だと言えます。
「俺はこの癒しを感じるためにコーディネーターをやっているかも知らない」
と言った幻想に浸ったりもするのです。まぁ、理由は分かりませんが。
事務所に着いて、後処理を完璧にこなした後は飲みに出る。
週末も休めず働いたので明日は甘い休日が待っている事だし飲まない訳にはいかん。
そして、一気飲みをする勢いで生ビールのジョッキーに触れた瞬間、携帯が鳴る。
AD君 あの・・・ぺさん、昨日のロケ地でメモ帳を落としたようです。
今回、ロケをした全ての店の名前、住所、料理のお値段、各ポイントの地名など諸々をメールで送って頂けますか?
ぺ (嫌な予感が・・・)あの・・・いつまで?
AD君 編集の日程がギリギリなんすよ、明日まで・・・可能ですか?
ぺ (きゃ〜嘘でしょ!)ア・イ・ゴ~사람살려~~ㅠㅠ