ひたすら
SNSに作品をアップしてみる。
嘘のように、
ヨーロッパからメールが届き、
大手の出版社から声が掛かる。
成功は
上を目指すのではなく、
肯定を貫くことから始まる。
お〜、いいところ突いてますね(笑)
ワンピースのことは、
冒頭で少し触れているからパスするけど(笑)
冒頭で少し触れているからパスするけど(笑)
はい(笑)
じゃあ、アーティストとして、
本格的に注目され始めた頃の話を聞こうかな。
本格的に注目され始めた頃の話を聞こうかな。
そうですね。
2014年3月の仏教博覧会がきっかけですかね。
「企画展−漫画で卍話する」というテーマでした。
2014年3月の仏教博覧会がきっかけですかね。
「企画展−漫画で卍話する」というテーマでした。
あ、それはオレも観に行った憶えがある。
仏教美術を理解しやすく
大衆に伝える趣旨で開かれた博覧会で、
その時に描いた「八相図」シリーズが、
優秀コンテンツ賞を受賞したんです。
大衆に伝える趣旨で開かれた博覧会で、
その時に描いた「八相図」シリーズが、
優秀コンテンツ賞を受賞したんです。
うん、あのシリーズは名作だったね。
たしか、それまで大衆が持っていた
仏教美術の壁を一気に崩してくれたと思う。
たしか、それまで大衆が持っていた
仏教美術の壁を一気に崩してくれたと思う。
ありがとうございます。
当時、どれくらいの反響があったの?
反響はすごかったですね。
まず、メディアのインタビューをたくさん受けましたし、
展示オファーの連絡が、あちこちから来るようになりました。
まず、メディアのインタビューをたくさん受けましたし、
展示オファーの連絡が、あちこちから来るようになりました。
アーティストとしては、この上ない展開だな。
はい。その通りですよね。
で、ちょうどその時期から、
SNSのフォロワーも徐々に増え始めたんです。
で、ちょうどその時期から、
SNSのフォロワーも徐々に増え始めたんです。
SNSでは、仏教美術以外の作品も発信していたよね?
そうですね。各種イラストから4コマ漫画まで、
いろいろ試みていた時期でもありました。
いろいろ試みていた時期でもありました。
その展示会の反響で、
「オレ、このままこの勢いでいけるんじゃない」って、
思ったりしなかったの?
「オレ、このままこの勢いでいけるんじゃない」って、
思ったりしなかったの?
いやいや、
そんなこと考える余裕はなかったですね(笑)
そんなこと考える余裕はなかったですね(笑)
でも、それに近いものを
絶対どこかで感じたんじゃない?
絶対どこかで感じたんじゃない?
うーん…。敢えて言うなら、
ヨーロッパで展示をした時から、かもしれないです。
ヨーロッパで展示をした時から、かもしれないです。
ヨーロッパからは、どうやってオファーが来たわけ?
それが、
ノルウェーのアートフェスの担当者って人から
ある日突然、メールが届いたんですよ。
ノルウェーのアートフェスの担当者って人から
ある日突然、メールが届いたんですよ。
おぉ〜、メールには何て?
あなたの作品をネットで見て興味を持ったけど、
うちのフェスで展示をしてくれないかって(笑)
うちのフェスで展示をしてくれないかって(笑)
すごいねえ!
世界は広いようで、本当に狭いな。
世界は広いようで、本当に狭いな。
正直、最初は誰かのイタズラかと思ったんですよ(笑)
いきなりノルウェーだもんな(笑)
はい。でも受けることにしたら、
現地でもそこそこ反響があって、
その次はなんと、オランダの国立博物館から
展示のオファーを受けたんです。
現地でもそこそこ反響があって、
その次はなんと、オランダの国立博物館から
展示のオファーを受けたんです。
すげえ。。。
なんか、素直に嬉しかったですね。
自分の作品が海外でも受け入れられるって、
確認できただけでも、相当な自信につながったんですよ。
自分の作品が海外でも受け入れられるって、
確認できただけでも、相当な自信につながったんですよ。
もう、イケイケじゃん(笑)
いえいえ、そこまでじゃないですけど。
少なくとも、アーティストっていう肩書きは、
どこにでも出せるんだなって、自信は持てました。
少なくとも、アーティストっていう肩書きは、
どこにでも出せるんだなって、自信は持てました。
で、で、次は何が来たの?
次はですね…ある出版社の編集者から連絡を頂きました。
あ、例の本か。
たしか、うちの店で最初の打ち合わせをしてたよね?
たしか、うちの店で最初の打ち合わせをしてたよね?
はいはい、それです(笑)
その編集者もネットで作品を見たのかな?
そうなんですよ(笑)
ぼくがSNSで描いていたイラストを
気に入ってくれてたみたいで。
ぼくがSNSで描いていたイラストを
気に入ってくれてたみたいで。
おそるべし、SNSの影響力!
それで、ある本を出版するけれど、
そこにイラストを描いてくれないかって言われました。
そこにイラストを描いてくれないかって言われました。
それはもう、受けるしかないよね!
はい、もちろんです(笑)
<つづきます>
「絵を描く時が一番幸せです!」
1984年1月26日・韓国ソウル生まれ
各種SNSで「絵画王 ・ 梁治己(ヤンチギ)」
のペンネームで、大学生、サラリーマン、
主婦など、一般人の共感を得るユニークで
多彩なイラストを制作する一方、
現代の目線で再解釈した仏教美術を
専門とする現代美術家として、
国内外で活発に展示活動を行っている。
2015 | ノルウェー「Maidans Fastival」作品展示 |
---|---|
2016~2017 | オランダ国立世界文化博物館 「THE BUDDAHA」作品展示 |
2016.05.25 | 「あ、『やりがい』とかいらないんで、とりあえず残業代ください」(日野瑛太郎作) 韓国語翻訳へのイラスト提供 |
2016.11.15 | イラスト・エッセイ集 出版『실어증입니다. 일하기 싫어증』(オウア) |
2017.04.13 | 「キム課長(KBSドラマ)職場白書」イラスト提供 |
2018.03.29 | イラスト・エッセイ集 出版「JOB多なCUT」(ウィズダムハウス) |
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「ワンピース」「仏教美術」「SNS」
この3点セットだと思うんだよね。