どうも、どうも、『流行語研究所』のぺ所長です。
今日は2015年の最後の日曜日。そして今年も残り100余時間。600分。36000秒…(もう切りがないんでこの辺でカット)。
日本では毎年発表される『流行語大賞』というのがありますよね。もし韓国でもこの『流行語大賞・유행어대상』が存在するならば、今年間違いなく大賞に選ばれたのであろう大流行りのフレーズがあるのです。まず、下の動画をご覧頂きたい⇩
まぁどの角度からみても、ごく普通の40後半のオバちゃん。さらにオーソドックスな『アリラン』のリズム。一見、何の特徴もないトロット(演歌みたいなジャンル)曲なのですが、今年『空前の大ヒット』を飛ばしました。
日本の皆さんは「一体、この曲のどこが?何がいいの?」と疑問を抱えると思いますね。それでは、さらにこの曲の歌詞を見てみましょう⇩
60歳に、あの世が私を迎えに来たら、
まだ若いので行けないと『伝えろ』。
70歳に、あの世が私を迎えに来たら、
まだやり残した事があるので行けないと『伝えろ』。
80歳に、あの世が私を迎えに来たら、
まだこの世の役に立つから行けないと『伝えろ』。
90歳に、あの世が私を迎えに来たら、
吉日、吉時に行きたいと『伝えろ』。
「何だよ〜生意気で偉そうな『伝えろ』という歌詞を繰り返し乱発しやがって」と捉えがちですが、これには深い意味が含まれているのです。
何と言っても、歌い手である『イ・エランさん』の25年間の無名歌手生活の『哀感と悲哀』をそのまま表した素晴らしい歌詞。「私だってまだまだイケるわよ〜」、「無名歌手のままでは消えないわよ〜このヤロー」的な意気込みと深い考察が感じ取れる。
さらに、お年寄りには「オイラだってまだまだ世の中の役に立つんだぞ」と言った希望の光を、毎日会社の上司に虐められているサラリーマンにはある種の快感を、就職が出来ない若者や僕みたいに結婚できない中年にはその鬱憤ばらしの場を与えてくれたのではないでしょうか。
もはや、韓国のSNSはこの『伝えろ・전해라』の嵐。「明日、会社・学校に行けないと伝えろ」、「月曜は回って来んな〜と伝えろ」、「旦那は家に帰って来るな〜と伝えろ」、「受験も入試も面接も就職も結婚も税金も大統領も…要らないと伝えろ」と。まぁうるさいです。
確かに2015年の韓国を振り返るといいニュースなんてこれっぽちもなかったような気がします。最悪の不況やの、事件・事故やの、だらしない政治界やお偉い方々の横暴まで、何だか目紛しく回っていた世の中でしたね。
皆さんの2015年は如何なモノだったのでしょうか?
個人的にはこのサイトで思う存分に遊ばせて頂くことが出来ました。そして来年も『中年男パワー全開』で人生の楽しさを皆さまと分かち合えればいいなと思っておりますので、応援よろしくです!
それでは、良いお年を〜。
새해 복 많이 받으세요!!
【次回のコラムは年明けの1月10日に更新致します】